こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 歯科医の臼井です。
以前のブログで、色々な検査を行う必要性と、その結果から何が分かるかについてお話ししました。
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検査の結果、問題が見つかり、治療が必要な場合には、どの部分にどのような治療を行うことが必要であると考えられるかを、皆様に説明をさせて頂き、ご理解、ご了承を頂いた上で、治療を進めていくことになります。
今回から数回に渡り、日頃の診療で頻度の高い治療について、皆様にお口を開けて頂いている間にいったい何をしているのか。
一つ一つの治療法についてお話ししていきます。
読んでみて分かりにくかったり、疑問に思った事があれば、ご来院の際にでもお気軽にお尋ね下さい👍
さて、最初に取り上げるのは、
「歯を削って詰める治療」について。
まず最初に、、
多くの他の身体の組織と異なる歯の特徴として、
自然治癒はしない❗️
という事をお伝えしておく必要があります☝️
ムシ歯やケガ、酸蝕症などにより失われてしまった歯質は、様子をみていても元に戻ることはありません😔
これは、治療に際して歯を削った時でも同じです☝️
「歯を削って詰める」という治療を「ムシ歯を治す」と表現することもありますが、厳密には治っているわけではないのです。
この時行なっているのは、
「ムシ歯の細菌に感染してモロくなってしまった歯質を除去して、失った歯質の代わりに歯科材料で形を補っている」
という修復処置と呼ばれる治療です。
そして、失った歯質の代わりに詰める材料と方法がいくつかあるのです☝️✌️
一つ目が、おそらく当院で最も多く行なっている
①CR充填
と略されるコンポジットレジン充填🦷
材質としては大まかにはプラスチックと近い材料のため、「歯にプラスチックを詰める治療法」と言われることもあります。
そして、二つ目が、こちらも頻度は昔から高い
②インレー修復
と言われる、型取りをして出来てきたインレー(詰め物)をセメントという歯とインレーとをくっつける材料で装着する方法です。
①CR充填と②インレー修復とを行う時に何をしているのかは、次回お話しさせて頂きますが、
どちらでも行うことは、ムシ歯に感染した歯質を除去すること。つまり歯を削ることです☝️
まずは、
⑴麻酔
神経の生きている歯を削る時には、先に麻酔をします。
この麻酔をする時に、針が入るチクッという痛みが苦手な方は多いですよね。もちろん私も痛いのは苦手です😅
そこで、おろしまち歯科医院では、痛みを無くすために行う麻酔をする時に、できる限り痛みを感じないようにするために、いくつかの工夫をしているんです👌
当院で治療を行った経験のある方は、毎回のように「先に、塗る麻酔を置きますね。」と言われたかと思いますが、
この時に、歯肉の表面を痺れさせる表面麻酔薬(キシロカインゼリー)を綿球を使って麻酔の針を刺す部位に塗っています☝️
麻酔をする時に痛いのは、主に、最初に針が歯肉を貫通する時、血管に針が触れた時、薬液を注入される圧力を感じる時😣
ということは、
表面麻酔で歯肉を貫通する際の痛みを鈍らせて、血管に触れないように血管の少ない部位から少しずつ麻酔を効かせて、できる限り圧力を加えないようにゆっくりと薬液を注入すれば痛くなりにくい麻酔になるというわけです。
細かくは、さらにいくつかの工夫をして、全力で痛みが出にくいように努力はしておりますが、
歯肉の厚みや炎症の有無、痛みの感じ方の個人差、毛細血管の走行の仕方などなど、様々な要因によって残念ながら痛みが絶対ありません❗️とは言い切れません😔
それでも、10年以上前に麻酔で痛い思いをされた事があるという方には、
「あれ?こんなもんだっけ?」
と感じられると思います。
工業技術の進歩のお陰で、麻酔針そのものがかなり細くそれでいて折れにくい物になってきた事も痛みの少ない麻酔が可能になってきた一つの要因です。
針は細いほど痛みを感じにくいんです☝️
もう一つは、臼井自身が学生時代に、母校の麻酔科の先生の研究のお手伝いで、当時最新の機械を使った麻酔の痛みの感じ方と、わざと痛みが出やすい麻酔の仕方をした時の感じ方をモニターする被験者になった事があるので、どうなると痛くて、どうする事が出来れば痛みを感じにくいのか、実体験を元に色々工夫していることも少しは役に立っているかと思います😁
とはいえ、痛かったり、苦しい時には遠慮なく左手をどんどん挙げてくださいね☝️