こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
毎年6月4日は「虫歯予防デー」、そして6月4日〜10日の1週間は、「歯と口の健康週間」でした。
(2012年までは「歯の衛生週間」でしたが、2013年より歯だけではなく口全体あるいはその周辺を含めて健康に保ちましょうということで、名称が変更されました。)
この時期になると、全国の小学校で配布されるのが、歯垢(プラーク)を赤く染め出す「カラーテスター」。
今年も我が家の4年生の<Hカ>と2年生の<Sカ>の二人が学校からプリントと一緒に「カラーテスター」をもらってきました。
食品アレルギーなどがあるお子さんは使用に注意が必要ということで、以前は学校で全員が一斉に行なっていたカラーテスターでの染め出しも、現在は家庭に持ち帰って、各自の判断で行うことになっている様です。
特にアレルギーなどの心配のないお子さんであれば、もらってきたら是非お家でやってみてください。
ポイントは、一度自分でいつも磨いているように「自分磨き」をした上で行うこと☝️
その上で、「カラーテスター」を用いて見てみることで、ちゃんと磨いているつもりでも、どのような部分に、どのくらい磨き残しがあるのかが一目瞭然です。
<カラーテスターの使い方>
①いつも磨いているように歯磨きをします。
②「カラーテスター」を口に含んで、よく噛み砕きます。
(いつも仕上げ磨きをしている場合、まずは自分磨きだけをした後、仕上げ磨きをする前に「カラーテスター」を使いましょう☝️)
③ある程度、細かく噛み砕けたら、舌でぐるりとお口の中全体に行き渡らせます。
(洋服に付いてしまうと、色が取れづらいのでタオルなどを首に巻いておくと安心です☝️)
④少しの水で軽くうがいをします。
⑤鏡を使って、お口の中をよく観察します。
(できれば洗面台の鏡ではなく、細かく見れる手鏡や卓上ミラーがおすすめです☝️)
(色が濃いほど汚れがたくさん残っているということ☝️)
⑥学校でもらってきた歯の絵が描いてあるプリントに、赤い色鉛筆を使って色を塗ります。
(塗り終わったら、保護者の方もお口の中をよく見てあげましょう。お子さんの磨き残しがどの部分に多いのかを知っておくと、普段仕上げ磨きをする際にもポイントをおさえて行うことができる様になります☝️)
お子さんと
「頑張って磨いていてもこんなに残ってるんだね〜」
「あんまり色が付いていないから、上手に磨けてるんだね!」
「上手に磨けてるけど歯の間に色が付いてるから、そこを注意して磨く様にすれば完璧だね👌」
など、一緒に会話をしてあげることで、お子さんが「もっと一生懸命歯を磨こう。」と思える様になるきっかけにもなると思います☝️
⑦色の付いている部分が分かったら、鏡を見ながらもう一度自分で歯を磨きます。
⑧最後に、保護者の方が仕上げ磨きを行なって、それでも自分では磨ききれていない色の残った部分を丁寧に磨いてあげてください。
(小学校4年生くらいまでは、どんなに頑張って自分磨きをしていても、完全に磨き切ることは困難です。どうして磨けないの?と思わずに、だから仕上げ磨きは必要なんだと思って頂いて、お子さんとのコミュニケーションの一環としてできるだけ仕上げ磨きをしてあげましょう☝️)
高学年になってきたら、磨き方が適当になっていないか行動のチェックはしながらも、いつまでも仕上げ磨き頼みにならないように、言葉で磨き方を伝えて将来のためにも、自分でしっかりと磨けるようになる事を目指してもらうことも大切です。
学校からもらってきた「カラーテスター」がそのままお家に置いてあるという方は、是非今からでも使ってみることをオススメします❗️
ちなみに、噛み砕くタイプのカラーテスター以外にも、綿棒や綿球で歯の表面に塗ってプラークを染め出す「染め出し液」も歯科医院や薬局で購入出来ます。
磨き方の練習や、磨き残しを出来るだけ無くすためにはとても有効なので、使ってみてくださいね☝️