こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
先日、最近新たにおろしまち歯科医院に来院された患者さんと話している中で、
「歯って骨にくっついてるものだと思っていました。」
というお話しをされている方がいらっしゃいました。
むし歯や歯周病について説明をする時に、基本的な歯の構造についても、イラストやレントゲン写真を示してお伝えするのですが、これまであまり歯科医院に行く機会が無かった方の中には、
歯と骨(顎骨)とは全く別のもので、歯は骨から生えている訳ではない
という事を初めて知るタイミングになったという方もいらっしゃいます。
そこで、改めて歯と骨の違いと関係についてのお話しです。
まず、結論から言うと
歯と骨とは全く違う組織です☝️
どちらも白くて硬いため、どこか似ている、もしくは同じ様に思えるかもしれませんが、
それぞれ作られる過程から全く異なり、その特徴も大きく異なる組織です。
構造やでき方の違いについては、興味があったら臼井に聞いてみてください😅
難しい話は機会があったら改めてお話しさせて頂きます。
歯と骨の違いの中で、最も知っておいて頂きたい事は、
骨は再生する(治る)けど、歯は再生しない
ということ。
折れたりもしていない通常の骨は、一見変化が全くない様に見えますが、
実は、古い骨が破壊されて、新しい骨が生み出されるという、新陳代謝が常に起こっているのです。
壊される骨と作られる骨のバランスが取れているために、変わっていない様に見えるんですね。
身体の皮膚と同じ様な仕組みです。
一方で、歯は一度出来上がると一生そのまま。
一度だけ乳歯から永久歯への生え替わりがありますが、これも、乳歯と永久歯はそれぞれ別の歯としてできたものが入れ替わるだけなので、再生している訳ではありません。
歯は欠けたり、大きく穴が空いてしまったら元に戻す事はできない組織なのです。
再石灰化で歯は修復できるってきいたけど!?
と思われるかもしれませんが、
これは、極々表面だけが少し溶けた程度の場合、穴が空くほどまで進行していない場合のお話しです。
骨の場合、折れても大きく欠けたりしていなければ、新しい骨が生み出される事で、またくっつきます。
しかし歯は、折れた部分をピッタリ戻して固定していても、残念ながら元通りくっつく事はありません。
折れた歯をくっつけて治っている様に見えても、接着剤のような歯科用の材料を使ってくっつけているに過ぎません。
むし歯で穴が空いてしまった時には、失っている部分があるので、なおさら元には戻りません。
これもまた、コンポジットレジンや詰め物などの人工物で失った部分を補う事を治療としておりますが、元通りに歯が治る訳ではありません。
近年研究が進んでいる歯の再生治療が大きな話題になるのは、この様な特徴があるからこそ言えます。
歯は骨ではなく、再生しない特別な組織です。
一度ダメージを受けると元には戻らないからこそ、日々のケアと定期的なチェックが大切になります。
「まだ痛くないから大丈夫」ではなく、
悪くなる前に守る意識が、将来の歯を大きく左右します。
失ったら二度と戻す事ができない歯の大切さに、改めて気がついて頂けたら幸いです😊
