こんにちは。 仙台市若林区おろしまち歯科医院 歯科医の臼井です。
「初めにお口の検査をさせて頂きますね」
歯医者に行ってよく言われて何となく「はい」って言ってるけど、実際のところ何をどうやって何のために色々検査をしてるの❓
痛いのが痛くなくなればいいんだけど、そんなに色々調べる必要があるの❓
前にもやったはずなのに、また同じ検査をやる必要はあるの❓
当院では、カウンセリング時にも、それぞれの診査について説明し、ご了承を頂いた上で行うようにしておりますが、一つ一つの診査について、全ての皆さまにご理解を頂き、ご納得頂けるに十分な説明が時間的に難しい面もございます😓
そこで、こちらのブログで、それぞれの診査の必要性、実際に自分が口を開いている時に何をされているのか、そうして得られた結果がどの様に使われているのかをお話させて頂いております😄
今回はその3回目。
も、ご参照ください☝️
④ポケット測定
「歯と歯茎の間の溝の深さを計ります。右上7番2ミリです。6番3ミリです。・・・」
と何やら細い針の様な器具を歯と歯茎の間に入れられるあれです💁🏻♂️
細い針の様な器具は、プローブ(探針)もしくはポケットプローブと呼ばれる、歯と歯肉の間のポケット(溝)の深さを測るための物差しです。
一見、尖っているように見えますが、歯肉やポケットの底を傷つけないように先端は丸くなっていて、種類によっていくつかのパターンはありますが、数ミリごとに黒い色が付いています。
この黒い部分と銀色の部分の見え方から歯肉のふちからポケットの底までの深さを測ったり、
歯根の表面を触っている感触から歯石の付き具合を感じ取ったり、
さらにポケット深さを測った後の出血の有無から現在の炎症の状況を把握する事で、歯肉を含めた歯周組織の状態を知る事が出来るとても大切な検査の一つです。
①ポケットの深さ
歯と歯肉との間の溝を「歯肉溝(ポケット)」と呼びます。
健康な歯肉であれば、1~2mm程度の深さです。
少し歯肉が腫れているかなという3mm位までは大きな心配はいりません。
「歯肉溝」の深さが4mm以上になると、特に「歯周ポケット」と呼ばれるようになります。
歯と歯肉の間の溝の深さが4mm以上になっている部位は歯周病の可能性が高く、さらに6mm以上になると、だいぶ歯周病が進行していると言えます。
②歯根表面の状態
歯肉の縁よりも上に付いている歯石(歯肉縁上歯石)は目で見えるので取ることも容易です。
しかし、歯肉溝の中、歯根の表面に歯石(歯肉縁下歯石)が付いている場合にはより注意が必要になります。
③ポケット測定後の出血の有無
一通り、プローブを用いてポケットの深さを測定すると、数秒~30秒後に歯肉の縁からジワっと出血が確認される事があります。
この出血が認められる部位では、まさに今炎症が起きているということが推測されるのです。
これらのデータも全て端末に入力してデータを記録しておいて、前回や過去の記録と比較する事で歯周治療の効果やブラッシングの状況や問題点などを探るための情報を得ているので、初めて来院された時だけではなく、何度も行う事が多い検査の一つなのです☝️
次回は、こちらも時々「また撮る必要があるの?」と思われる方がいらっしゃるレントゲン写真撮影についてお話しします💁🏻♂️