歯の生え変わり方〜Hカ9歳の場合〜1年半ぶり

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

ここ一年は、生え変わりが始まったばかりの末っ子<Sカ>の生え変わりの様子を追っておりますが、しばらく生え変わりが落ち着いていた姉<Hカ>(9歳小学3年生)の乳歯が久しぶりに抜けたので、現在小学1年生で6歳の<Sカ>との年齢によるお口の中の様子の違いを比較してみようと思います。

「歯の生え変わり方〜ケースSカ〜⑩ 4本目 フロスをくるり」

と併せてご覧ください。

さて、姉<Sカ>の生え変わりの様子を前回お伝えしたのが、

シン・歯の生え変わり②」(2021年11月30日)

↓それから約1年半後。

しばらく生え変わりもお休み中でしたが、次に抜けそうな乳歯だった左下Bはすでに抜けており、続いて右下Cが抜けた時の写真です。

左下Bは抜けても内側に生えてきた左下2(の位置に見えていましたが、歯の形を見ると左下3犬歯かもしれません)が前方に移動するにはスペースがまだ足りていないため、内側に位置したままです。

↓さらに20日後。

右下3が生え始めました。左下2(もしくは左下3)はそのままの位置。引っ掛かっている左下Cが抜けないと前方に移動するスペースはできにくそうです。

↓それから5日後。

左下のCが急速にぐらつき始めました。

↓そして、その翌日。

左下Cがあっという間に抜けました。だいぶ見えてきた永久歯を見ると右下3と同じように先端が比較的平らな前歯と異なり、尖っているように見えます。

もしかしたら、左下2は作られていない「先天性欠如」か、作られていても埋まったままで左下3だけが生えてきたのかもしれません。

近いうちにレントゲン写真を撮って確認してみようと思います。

最後に6歳(Sカ)と9歳(Hカ)の現時点でのお口の状態を比べてみると、

<Sカ6歳小学校1年生>

右上1が萌出途中。左上1の萌出が始まりました。

下顎は左右の1番(中切歯)が生え揃い、左右の2番(側切歯)が内側に生え初めています。

2本目の乳歯(B)は上下左右ともまだグラついてはいません。

<Hカ9歳小学校3年生>

上顎は左右とも2本ずつ計4本が生え揃い、下顎は右下12、左下1が生えています。

右下3の萌出が始まり、今回左下Cが抜けてスペースができたことで、左下2or3がニョキニョキと生えつつ前方に移動してきています。

ご覧いただいたように、生えている途中の永久歯は、保護者の皆さんが思われているよりも大きく動きます。

歯並びが最終的にどのように収まるのかは、作られている永久歯の数や大きさ、顎の成長具合(最終的な顎の大きさ)で決まります。

今後は、今の所順調な末っ子<Sカ>の生え変わりの様子に加えて、もしかしたら永久歯の数が足りない可能性の出てきた姉<Hカ>の生え変わりの様子をレントゲン写真も確認しながら、比較してお伝えしていきます。