こんにちは。 仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
臼井家4兄妹の若手の2人、
9歳4ヶ月、生え変わり真っ最中のSカと、
1歳11ヶ月、乳歯がどんどん増えてきているMカ。
2人ともそれぞれお口に変化が見られたのでレポートです。
自分なりに宿題を頑張りながら夏休みを満喫中の4年生Sカの生え変わりについては、
「歯の生え変わり方〜ケースSカ〜(15)永久歯が外側に生えてきた❗️❓」
でもお伝えしましたが、右上に続いて左下のD(第一乳臼歯)がグラついてきて、前から4番(第一小臼歯)が生えてきてきました。

一見すると、どちらの歯も変な方向を向いている様に見えますが、
乳歯(D)が内側(舌側)に倒れて、永久歯(4)の外側(頬側)の頭が少し見えている状態なので、心配ありません。
痛みや食べづらさも感じていない様なので、このまま経過を見てみようと思います。
左右とも奥から2本目はまだ乳歯(第二乳臼歯 E)です。
続いて、2歳を目前にして話せる単語が一気に増えてきている末っ子Mカの乳歯の生え方は、前回こんな感じでした↓
「乳歯の生え方〜Mカの場合〜⑨ 乳歯が1本小さく生えてきた⁉️」
その後、少しして右下C(乳犬歯)が順調に生えてきました。

<1歳7ヶ月>ちょっとだけ頭が見えてきています。
<1歳9ヶ月>しっかりと生えました。

その後しばらく反対側(左側)の乳犬歯がなかなか生えてこなくて少し心配していましたが、

右側が生えてから2ヶ月遅れでようやく頭が見えてきました👍
黄色矢印の左右のBを比較すると左下の大きさが小さい事が分かります。
これで、上下左右にA〜D4本ずつ、計16本の乳歯が生えそろいそうです。
あとは、3歳頃までに上下左右の一番奥にもう一本ずつ生えてきて20本にはれば乳歯が全て生え揃うことになります。
SカとMカとの年齢差はほぼ7年。
つまり、Mカのお口に今ニョキニョキと生えてきている乳歯たちも、7年後にはSカのお口をご覧いただいて分かるように、その多くは抜けて永久歯に生え変わることになります。
それぞれ前後1年程度の個人差はありますが、平均的には3歳頃に乳歯が生え揃って、6歳頃から生え変わり始め、10歳頃には20本のうち16本が生え変わりを迎えます。
さらに小学校を卒業する頃には最後の乳歯となる第二乳臼歯(E)が抜けて、中学生の内に一番奥に第二大臼歯(7)が4本生えれば永久歯列が完成となります。
そう思うと、乳歯たちはたった数年間のために、しかもその後は抜けてしまうのに生えてくるんですね。
乳歯ってどうせ抜けるのになんで生えてくるの❓
でも、そんな乳歯の時期が無かったとしたら、永久歯が完成して生えてくるまで、つまり今のSカと同じ9歳頃までの間、十分に物を噛むことができないということになります。そんな食生活だったとしたら、ヒトは生き物としてもっとひ弱な存在になったいたのかもしれません。
じゃあ、もっと早い時期に永久歯が生えてくれればいいのに。
20本のうちの16本の乳歯が生え揃って、色々な物を噛んで食べられるようになってきたMカはほぼ2歳。
頭や顎の大きさがまだまだ小さいため、まず顎の骨の中で永久歯が成長すること自体が難しいでしょう。
また、食べるためには、噛む力を発揮するための筋肉、舌を自在に動かす力など、身体の成長と共に発達してくる様々な歯以外の成長があって初めてその機能を発揮できるため、歯だけが大きく丈夫にもし生えることができたとしても、きっと物を噛むことはできない牙のような存在になってしまうかもしれません。
乳歯が生えてくることで、赤ちゃんは母乳やミルクから、離乳食、やがては大人と同じ食べ物を口にできるようになります。
また、そのように食べるものの段階がレベルアップしていくのに併せて、顎や骨、筋肉など身体の成長も人生のうちで最も劇的に成長し、それらを駆使して、お口の機能も発達、成長していきます。
そして、どんどん硬いものを噛むことができるようになると、さらに顎の骨の成長が促されます。
そのような成長を経た上に、永久歯が生えてくることでヒトはかなり硬い物でも噛み砕いて食べることができる、つまり様々な栄養を自分の身体に取り込むことができるようになる。結果、より大きな活動するためのエネルギーを得ることができる。ということになります。
乳歯の時期があって、準備が整った頃に永久歯に生え変わっていくというヒトの成長は、非常に合理的で効率が最もいい形だなあと感心します。
どうせ生え変わるからと、乳歯を大切にしていないと、その後の永久歯に必ず負の影響を及ぼします。
どんな影響が生じるのかはまた次の機会にお話しさせてくださいね。