こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
まもなく、1歳半になろうとしている臼井家の末っ子<Mカ>の乳歯の生え方レポート第9回。
昨年の4月、生後8ヶ月の頃に最初の乳歯となる下の前歯が生え始めてから約10ヶ月。
現在のお口の中の状態がこちら。


矢印(↑)で示した部位に乳犬歯(C)が生えてきています。
前から順番に生えてくるものと思っていたため、
「一本空いて後ろから生えてきた」
もしくは、
「次の歯がだいぶ後ろに生えてきて、歯並びが心配」
と心配される保護者の方も時折いらっしゃいますが、
前回お伝えしました通り、乳歯が生える順番としては、この生え方は心配ありません👍
先に奥の第一乳臼歯(D)が生えた後で、乳臼歯(C)が生えて来るんですね。
下顎に目を向けてみると、丸(○)で示した左下乳側切歯(B)が、反対側のBと比べて細く尖っているように見えます。
これは矮小歯(わいしょうし)と呼ばれる歯の形成異常の一種です。
歯の形成異常と言われるとなんだか心配になりますが、矮小歯が発生する確率は、10%ほどと言われており、これは左利きの方や、AB型の方が生まれる確率と同じくらいなので、実はさほど珍しくはないんです。
矮小歯が生じる原因は、エナメル形成不全と同様に歯が作られる時期にビタミンDなど必要な栄養素が不足していた可能性や、遺伝的要因などが考えられていますが、明確には分かっていません。
「矮小歯は治療した方がいいの?」
「どういう治療が必要なの?」
矮小歯の治療については、永久歯と乳歯で異なります。
・乳歯の矮小歯の場合
永久歯に生え変わるまで経過をみることが多く、後に生えてくる永久歯が正常な形態であれば問題ありません。
しかし、噛み合わせや、歯並びの形成に悪影響が生じる可能性がある場合、あるいは、矮小歯の形が尖りすぎていて舌や唇を噛んで傷つけてしまうような場合には、むし歯の治療にも用いられるコンポジットレジン(樹脂材料)を使って、歯の形を整える治療が必要になります。
また、1〜2本程度であれば大きな心配はなくても、たくさんの乳歯に矮小歯が認められるようであれば、全身的な疾患による可能性があるため、小児歯科や小児科での専門的な治療が必要になることもあります。
・永久歯の矮小歯の場合
乳歯に対して、永久歯に矮小歯が認められる際には、今後生え変わることがないこともあり、
噛み合わせに問題があったり、見た目が気になる場合などに、乳歯と同様、コンポジットレジンを用いて形態を整える治療を行うことがあります。
様子を見て心配ないものかどうか、あるいはご自分の歯に矮小歯があって気になる方は、かかりつけやお近くの歯科医院で相談してみてくださいね☝️
<Mカ>の矮小歯が何か問題が生じてくるタイプであるのかどうか、他の乳歯の生え方を追いながら今後もお伝えしていきます😁