こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
先日のブログでは、クジラやイルカの歯についてご紹介しました。
今回はそんな動物と我々ヒトの違いについて。
生き物によって歯の形や役割はさまざまですが、「歯の生え替わり方」にも大きな違いがあります。
例えばサメ🦈
サメの歯は何列にも並んでいて、獲物を捕らえる際などに歯が抜けても、後ろに控えている新しい歯が次々と前に移動してきます。種類によって違いはありますが、一生のうちに数千本もの歯を交換するともいわれています。

なんともうらやましい話です😅
一方、人間の歯が生え替わるのは基本的に一度だけ☝️
最初に生える20本の「乳歯」から、親知らずを含めて最大32本の「永久歯」へと生え替わります。
このように一生の間に歯が一度だけ生え替わる仕組みを「二生歯性(にせいしせい)」といいます。
なんでヒトはサメのように何度も生え変わらないの❓
実は、人間を含む哺乳類では「噛み合わせ」がとても重要です。
哺乳類の歯は、前歯、犬歯、小臼歯、大臼歯と、それぞれ形や役割が異なります。上下の歯が決まった位置で噛み合うことで、食べ物を噛み切ったり、すり潰したりすることができます。
もし歯が次々と抜けて新しい歯に交換されると、この精密な噛み合わせを維持するのが難しくなります。
そこで哺乳類は、成長途中の小さな顎には「乳歯」、顎が成長してからは大きな「永久歯」という二段階の仕組みを進化させたと考えられています。
ちなみに、ゾウは少し変わった生え替わり方をします🐘
奥歯がすり減ると、後ろから新しい歯が前へ移動してきて交換されます。まるでベルトコンベアのような仕組みで、生涯に何度か奥歯が入れ替わります。

サメ、ゾウ、ヒト。
同じ「歯」でも、その動物が何を食べ、どのように生きているかによって、ずいぶん違った仕組みを持っているんですね。
残念ながら、ヒトの永久歯には次の歯は控えていません😓
だからこそ、歯科医院で働く我々は、一本一本の歯の大切さを皆さんにうるさいくらいお伝えさせて頂き、しつこいくらい歯磨きの仕方や食生活についてお尋ねして、少しでも皆さんの歯を守っていきたいと考えています。
サメのように「抜けても次がある」というわけにはいかないので、今ある永久歯をできるだけ長く使っていくことが大切です☝️
こんな話を聞いて、毎日の歯磨きや定期的な健診で、今ある自分の歯を大切に守っていくことの重要さを分かって頂けたら幸いです。