離乳食は食べ方を覚える大切なトレーニングです❗️

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

臼井家4兄妹の末っ子<Mカ>が生まれて、早くも半年が経過しました。

まだハイハイはしないものの、寝返りを習得した<Mカ>は、どうにか移動しようと、色んな方向へ向きを変えてはゴロゴロゴロゴロ転がっています。

気がつくと親が想定している範囲を超えて移動していることもあり、いよいよ目が離せない時期を迎えたようです😅

と同時に、先日いよいよ離乳食を始めた<Mカ>。

初めてのお粥をペロっと食べる様子に、まずは一安心でした。

今では、ニンジンやほうれん草など少しずつ様々な味や栄養を、小さな身体に余すことなく取り込んでいきます。

ところで、皆さんは赤ちゃんに離乳食をあげる際に、どの様にあげていますか?

育児の本や、インターネットなどを参考に、食べさせるものや、姿勢、あげるタイミングなどを考えて、少しずつ食べるものや量を増やしていくことと思います。

臼井家でも全く同じです。

食物アレルギーの可能性を考慮して、何かあった時にはすぐに対処できるように、小児病院が開いている時間帯に離乳食をあげる方が安心だということなどは、子どもが生まれて初めて知って「なるほどな〜」と深く納得した覚えがあります。

当然その様な、安全に赤ちゃんが食べ物に慣れていくために有用な情報をもとに、離乳食を進めていくことが大切です。

そこで、臼井からは、離乳食を通して、

赤ちゃんが食べるということを身につけるために保護者の方に意識しておいて頂きたいことをお伝えします。

普段、大人になった我々が行なっている食べる(摂食)という行為は、単に口に入った食べ物を噛んで飲み込むという動作だけではなく、

①認知期:目で見たり、匂いを感じたり、時には手で触ったりすることで食べ物を認識して、口に運ぶ。

②準備期:歯で噛み砕いて、舌を上手く使って唾液と混ぜ合わせることである程度の大きさの塊(食塊)を形成する。

③口腔期:舌の動きで食塊を喉に送り込む。

といった事を一連の流れとして、意識する事なくスムーズに行うことができています。

その後、さらに嚥下(えんげ)という飲み込む動作に滞りなく進むことで胃まで食べ物が運ばれていくことになります。

離乳食は、とにかく食べ物を口に入れて食べるんだよ。ということを赤ちゃんが覚えてくれることが最初の目的になりますが、

思わずやってしまうのが、

赤ちゃんがちょっと口を開けた瞬間に、スプーンに乗せたお粥を赤ちゃんが意識する間もなく、さりげなくお口の中に入れてあげる、という食べさせ方。

もちろん、まだ一人座りができない頃、早めに離乳食を始める様な時にはその様なあげ方をしてあげてもいいかもしれません。

しかし、自分で座れる様になって、色んな物に興味を示す様になってきて、お粥を食べるものだと覚えた頃からは、

お椀の中のお粥を残さず食べさせることを目的にするのではなく

、初めての食事だからこそ、食べることに赤ちゃんが自分で興味を持ってくれる様になることも一緒に目指してあげてみてください☝️

つまり、先ほど挙げた一連の摂食行動の①認知期を飛ばすことなく、丁寧に体験させてあげて欲しいと思います

 

具体的には、

①お椀に入ったお粥を赤ちゃんに見せてあげる。

②赤ちゃん自身が目で見て、認識したことを確認してからスプーンに乗せて、匂いを嗅がせてあげる。

③赤ちゃんがスプーンを持ちたがったら、一緒に持たせてあげる。

(もちろん一人で持たせるとブンブン振り回すかもしれないのでコントロールはしてあげてくださいね。)

④お口の中までスプーンを入れずに、赤ちゃんが自分からスプーンを口で迎えにいく様に少し待ってあげる。

⑤食べる気がマンマンになったタイミングで、お口の中にスプーンの先に乗せたお粥を少し入れてあげる。

⑥赤ちゃんが、自分の唇を使ってスプーンのお粥を口に取り込むように奥までは入れない。

⑦一口をしっかり口を閉じてモグモグしていて、ごっくんと飲み込むまで待ってあげる。(追加でお粥を口にねじ込まない様に。)

この様な事を意識してみてください。

どんどん食べさせるのに比べると、少しばかり時間を要しますが、これから一生行なっていくことになる食べるという行為の始まりです。

食べるということが、口に入ったものを噛んで飲み込む。というだけではなく、

自分から食べ物に興味を持って、意識して自分で口に入れて、美味しいと感じることができる様に育ってくれたら嬉しいな。

と思いながら離乳食の時間を赤ちゃんと一緒に楽しんでみましょう😁