こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
2025年もよろしくお願いします。
お口のことでお困りの際には、お気軽にご相談ください。
歯科医院を訪れる方のお口のトラブルの中で、大部分を占めるのがむし歯と歯周病です。
そして、どちらも原因はプラーク(歯垢)に含まれる細菌(それぞれの原因菌)。
そのため、むし歯や歯周病にならないためは、お口の中のプラークをできるだけ除去するプラークコントロールが大切です。
プラーク(歯垢)は、柔らかいうちに機械的にこすれば除去する事が出来ます。
そのため、プラークコントロールの基本は、歯ブラシで歯を磨くこと。という事になります。
単純にブラシでこすり取る事で、プラークは除去出来るのです。
が、意識しないで歯ブラシでゴシゴシ磨ける歯の表面というのは、噛む面(咬合面)、外側(頬側)、内側(舌側、口蓋側)。
意識して歯と歯肉の間に毛先を入れて、細かくブラシを動かして磨いている方は、とても素晴らしいです。
それでも、歯ブラシだけで除去出来るプラークは60%程度と言われています。
じゃあ、歯ブラシで除去出来ない残り40%のプラークはどこに付着しているの❓
①歯と歯の間の接触点と呼ばれる隣の歯と接している部分。歯と歯の間に隙間が出来ている場合は、歯ブラシで清掃する事も可能ですが、きちんと接している場合には、歯ブラシの毛先も接触点には入りません。
②歯と歯の間の根元の深い部分。歯ブラシの毛先を頑張って入れても、歯面に当たるのはブラシの側面になってしまうため、プラークを除去する為のこする力が働きません。
そこで必要になるのが、
①→デンタルフロス、糸ようじ
隙間にパチンと2〜3回通す事で、隙間に挟まった食べカスや付着したプラークを除去出来ます。
②→歯間ブラシ
360°ブラシが付いているため、歯と歯の間の根元に差し込む事で、歯ブラシでは届かない深い隙間の清掃が出来ます。
歯間ブラシを使う時は、外側(頬側)からだけではなく、同じ歯と歯の間を内側(舌側、口蓋側)からも通すようにしましょう☝️
一方向からだけでは取れていない食べカスなどが、想像以上に取れてくる事に気がつく事でしょう。
という事で、むし歯や歯周病を予防する為に必要なプラークコントロールを行うためには、歯ブラシ以外に、デンタルフロスや歯間ブラシが必要になります。
歯ブラシだけでこれらもカバーしようとするのは、逆に時間も、集中力も、根気も、忍耐力も必要になるでしょう。
じゃあ、デンタルフロスや歯間ブラシは、どの程度の頻度で使えばいいの❓
それは、できれば毎回☝️
「流石に時間もないし、面倒だし続けられないよ〜。」
という方は、
少なくとも1日1回。
寝る前のブラッシングの時だけでも使うようにしましょう❗️
何故なら食べカスがプラークになるには24時間の時間がかかります。
つまり、24時間以内に徹底的に清掃する事が出来ればプラークの形成を食い止める事につながります。
また、歯磨きはしてるのにお口の匂いが気になる。
という方は、歯ブラシで磨ける部分は清掃出来ているけど、ブラシの届かない歯と歯の間の深い部分に食べカスが残っていて、それが熟成して匂いを発しているかもしれません。
一度時間を作って歯間ブラシを、特に奥歯の間に表裏両方向から通してみてください。
お口の感じも匂いもスッキリすると思います👌
使い方や、通しにくくて難しいと感じる方は、いつも使っているフロスや歯間ブラシを持って歯科衛生士に相談してみてくださいね☝️