真田幸村の娘阿梅と「むし歯の仏さま」❓

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

臼井は、漫画が大好きで小さな頃から今でもいろいろな作品を読んで楽しんでいます。

これまで、様々な事情で何度か持っているすべての漫画を失うことがありましたが、今でもアプリや電子書籍を除く、紙のコミックスだけでも1万冊以上の漫画が手元にあることを考えると、読んできた漫画は2万冊近くになるのかも知れません。

思えば漢字や言葉もほとんど漫画で覚えていた気がします。

そんな臼井が小学生から中学生にかけて連載されていたのが、傾奇者前田慶次の物語。

元々戦国時代が好きだったこともあり、その後の人間形成にも大きく影響を受けた作品です。

それは、さておいて😅

仙台出身で現在も仙台に暮らす臼井にとっては、当然、伊達政宗公もヒーローの様な存在です。

その伊達政宗公の片腕であり、仙台の南に位置する白石市にある白石城の城主片倉小十郎景綱。そして片倉景綱の息子で小十郎の名を継いだのが片倉小十郎重長。

片倉小十郎重長は、大阪夏の陣に病気であった父景綱に代わって出陣し、大活躍したことで<鬼小十郎>と呼ばれた人物です。

大坂夏の陣において最後まで奮闘していた真田幸村がいよいよ敗北を覚悟した際に、自らの娘、阿梅を、敵である<鬼小十郎>片倉重長に密かに託し、重長も断ることなく極秘裏に自分の国元白石へ送り届け、その後、阿梅とその弟たちは白石城に匿われて暮らしていた。

という逸話を歴史好きな方ならご存知かもしれません。

臼井も、戦国の物語や漫画を読む中で、このエピソードは知っていて、最近テレビ番組でも取り上げられたことで知名度が上がってきた白石名物<白石温麺>を食べがてら、子供たちと白石蔵王駅を高速で通過する新幹線を見に行ったりと、よく白石城下を訪れることもあって勝手に親近感を持っておりました。

ちなみに、<白石温麺>のという名前は、時の白石城主片倉小十郎(おそらく父景綱)が名付けたそうです。

歯や歯科とは全く関係なく、自分の趣味の流れの中で頭の片隅にいた真田幸村の娘、阿梅。

実は、白石市のお寺にある阿梅のお墓として建っている石像が、歯の痛みを治してくれる「むし歯の仏さま」として昔から信仰されてきたということを最近知りました。

かつては、歯が痛くなるとこの石像の一部を削り取って、痛い部分につけると治ると言われていたそうで、石像の頬は大きく削られしまっているそうです。

すぐ近くの白石温麺屋さんは何度も訪れていながら、これまで全く存在も知らなかった「むし歯の仏さま」。

大好きな戦国時代の逸話が、まさか今自分が携わる歯の話につながっていたとは驚きました。

今度、白石を訪れる時には是非とも「むし歯の仏さま」を拝んできたいと思います。