皆さんこんにちは☁️
おろしまち歯科医院 歯科衛生士の松山です。
今月は「親知らず」について書きたいと思います!
「親知らず」とは1番奥に生える永久歯であり、先天的に生えない人や歯茎の中に存在は確認できても傾斜していて生えてこない人など様々なケースがあります。むし歯や歯茎の腫れなどの炎症といったトラブルがあった際に抜くのが一般的とされています。
ここで親知らずによるトラブルをいくつか挙げていきます。
①むし歯
親知らずが斜めに生えてきたり、途中までしか生えて来ない場合は、歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすくなります。また、親知らずと手前の歯(第二大臼歯)の隙間に汚れがたまりやすくなり、手前の歯がむし歯になることもあります。
親知らずがむし歯になっても抜歯すれば済みますが、手前の歯(第二大臼歯)は抜くわけにはいきませんので、注意が必要です。
②歯茎の炎症
親知らずの周辺は歯ブラシが届きにくく、不衛生になりがちです。これにより、親知らず周囲の歯茎に炎症が起きてしまいます。これは「智歯周囲炎」と呼ばれ、歯茎が腫れたり、痛みが生じます。
重症化してしまうと口が開けにくくなったり、顔が腫れたりすることもあります。智歯周囲炎がひどい場合は、炎症が軽減してから抜歯を行います。
③口臭
上2つの内容と重なりますが、親知らず周辺は不衛生になりやすいです。それにより口臭の原因になってしまう可能性もあります。炎症によって歯肉に膿がたまったり、むし歯が進行したりすることも臭いの原因になります。
④歯根の吸収
親知らずが手前の歯に食い込むように生えてくると、手前の歯の歯根吸収(根っこが溶けてしまうこと)を引き起こしてしまう場合があります。歯根の吸収が進行すると、親知らずだけでなく手前の歯も抜かなくてはならなくなる場合もあります。
当院でも親知らずの抜歯を行なっております。
しかし、生え方や埋まっている位置によっては口腔外科のある病院での外科的な抜歯が必要になる可能性もあります。
私自身も、以前は上下左右4本の親知らずがあり、生えてくる時や頬に当たる痛み、汚れが溜まりやすいなどといったトラブルに悩まされていました。抜いてから数年経ちますが、食べカスによる違和感が無かったり、1番奥の歯が磨きやすくなったことで“抜いておいて良かった“と未だに思うときがあります。🙂
親知らずは必ず抜かなきゃいけないわけではありませんが、トラブルを未然に防ぐという意味でも抜いた方がいいと私は考えます…!
もしも親知らずについて気になることがある方や、トラブルに悩まされている方がいらっしゃいましたら、ぜひ1度ご相談ください。🦷