こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
もの凄いスピードで駆け抜けていく仙台の秋。
個人的に一番好きな季節でありますが、秋を実感できるのは一年のうちの4分の1より確実に短いですよね。
少し前から、換気のために開けている窓から吹き込む風はすでに冬の訪れを感じさせる冷たさとなっています。
まだまだ十分な換気が必要な状況が続いておりますが、窓の開閉や膝掛けの貸し出しを希望される際には、ご遠慮なく臼井やスタッフにお声掛けください。
そんな短い秋を少しでも充実させようと、先日まで宮城県美術館で開催されていました「ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。
子どもたちがEテレの番組「びじゅチューン!」にハマっていることもありますが😅
目玉は、ヨハネス・フェルメール<窓辺で手紙を読む女>。
1979年にX線調査で後ろの壁に天使の絵が隠されていることが判明していたそうですが、2017年から始まった修復作業が終了し今回初めて日本にやってきたとのことです。
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修復前の状態や、修復している時の様子などの映像や模写などを順を追って観た上で、修復され鮮やかに天使の絵が蘇った実物を目の前にすると、その印象の違いの大きさに驚かされました。
どちらが好みであるかも人によって大きく異なる様ですが、天使の絵を塗りつぶしたのはフェルメール自身ではないことも判明しているそうなので、かつて塗りつぶしてしまった人も何か思うところがあったのかもしれません。
色んなところで目に入ってはきても、なかなか実際に目にする機会は少ない実物のフェルメールの迫力もさることながら、その前に流れていた映像で紹介されていた今回の修復作業の様子にとても興味を惹かれました。
細野不二彦さんのマンガ「ギャラリーフェイク」で主人公フジタが修復士として絵画の修復を行うシーンが記憶に残っていたこともあり、実際に世界の名画を修復する繊細、精密な技に感動しました。
今回の特別展では目玉のフェルメールだけでなく、17世紀のオランダで描かれた絵画がたくさん展示されていました。
その中に、<歯医者>というタイトルの作品を見つけました。
ヘラルト・ダウ<歯医者>
当時の歯医者の様子を描いているようですが、当時の作品の多くはそれらを通じて様々なメッセージや風刺を訴えることが多かったようで、単純にこんな治療をしていた様だというものではないのでしょうが、
もう一点あった違う作者の<歯医者>という作品でも歯を抜いているかのようなシーンが描かれていたので、興味が湧いて調べてみると、当時はまだダメになったら歯を抜くというのが主な治療法だった様です。
自分はこの時代だったら歯医者にはなっていなかっただろうな〜。と思いつつ数年ぶりの美術館を後にした、秋や今回のような機会にだけ絵を観てみようという気持ちが湧いてくる臼井でした。