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歳をとったらこれまで通りの歯みがきじゃダメ❓②

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

前回は、歯の形が年齢の伴って変化することによって、今まで通り歯を磨いていても取りきれていないプラークが生じて、これまでは心配がなかった歯肉の状態にも変化が起こりうる。ということについてお伝えしました。

今回は、歯と同じく年齢と共に生じる歯肉の加齢変化、その中でも歯みがき、磨き残しに影響する変化について。

さらに、今までの歯みがきをどう変えたらいいのかについてのお話しです。

年齢に伴って歯肉に生じる変化の中で、磨き残しに大きく影響するのが<歯肉退縮>です。

最近、以前よりも歯茎が下がってきた様に感じるという方もいらっしゃると思います。

これも、個人差はあれど年齢とともに自然に生じる退縮だけであればそれほど大きな変化ではありませんが、前回お伝えした<くさび状欠損>と同様、歯の根元を強く磨き過ぎていたり、すでに歯肉に炎症が生じていたりすると歯根が大きく露出するほど退縮してしまうこともあります。

歯肉の退縮というと、歯の外側(ニコッとした時に見える歯の根元)の歯肉が下がってくることが一番気になるところですが、多くの場合、同時に歯と歯の間を埋めている歯肉(歯間乳頭部歯肉)も退縮していることになります。

その結果、たとえ歯に大きな形の変化が見られなくても、歯と歯の間、特にその根元の部分の隙間が徐々に大きくなり、やはり食べ物が詰まりやすく、取れにくくなってしまいます。

そのことに気が付かずに、今まで通りの歯磨きで十分に磨けていると思っていると、歯と歯の間の歯肉に炎症が生じ、さらにそれが進行して歯周炎となり、痛みもないままいつの間にか骨が減ってしまい、気がついた時には歯が動くようになってきてしまう。

というのが、毎日歯磨きをしているのに歯周病が生じてしまうシナリオの一例です。

 

私事ですが、臼井もおかげさまで今年で45歳になりました。

各自治体で行っている成人検診でも40歳になると歯周病の健診票が届くと思いますが、確かに私自身、40歳を過ぎてから歯肉の変化を実感する様になりました。

歯科医師になる前、若かりし頃の不摂生もあり、恥ずかしながら詰め物や被せ物で治療された歯もある臼井です。

なので、当然今は自分に入っている詰め物や被せ物を把握した上で、ブラッシングを行なっておりますが、40歳を超えてから、

それまでよりも、明らかに歯の間にものが挟まることが増え、ちょうどいい歯間ブラシのサイズが一つ大きくなったり、歯ブラシで歯と歯の間を念入りに磨いた上でも、歯間ブラシを通してみると、思わぬ大きな食べかすが取れることがあったりすることがあります。

というわけで、実感を込めて40歳を超えてからのブラッシングで意識していただきたいポイントをお伝えさせていただきます。

①まずは、歯ブラシを用いて全ての歯をしっかり丁寧に磨くという基本は続けましょう。できれば毎食後。

毛先の開いていない歯ブラシを用いることも大切です。毛先が開いていたら歯ブラシはこまめに変えましょう。

②歯と歯の隙間は通るところは全てデンタルフロスを通しましょう。歯ブラシでは歯と歯の間のコンタクトは十分に磨けませんが、フロスを通せば一発です。

③40歳からはこれが最も重要であると実感していますが、歯磨き時には必ず軽く抵抗を感じつつ無理なく通るサイズの歯間ブラシを、これも通るところは全て、かつ表からだけではなく、裏側からも通してみてください。特に詰まっている感じがなくても、表からでは取れなかった食べかすが裏から通すと意外なほど出てくることがあると思います。そして、その原因こそが年齢に伴って生じる歯肉の変化にある可能性が高いと感じるのです。

④歯磨きをする時は、鏡を見ながら行いましょう。私が自分の歯の状態を意識しながら磨いていても、やはり感覚だけでは十分に磨けていません。

もちろん、40歳になる前からこの様な歯磨きを続けている方はそのまま続けていれば大丈夫です。

しかし、今まで、もしくは今の歯磨きが、朝晩歯ブラシだけで磨いていて、時々フロスや歯間ブラシは使っているよ、という方は要注意です。

歯ブラシの届いていない、歯と歯の間の根元の深いところに、磨き残しやそこから生じるプラークが存在し、毎日歯磨きはしているのに歯周病が生じてしまう可能性が高くなっているかもしれません。

定期的に歯科医院で歯科衛生士さんに、きちんと磨けているか、自分の歯磨きに問題点はないか、どうやって磨いたらいいのか、などアドバイスをしてもらうことをお勧めします。

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