妊娠中の歯磨き

みなさんこんにちは♪

仙台市若葉区卸町のおろしまち歯科医院の松倉です。

寒くなってきたので、家で豆乳鍋を作って食べたのですがとっても体が温まって美味しかったです。体を温めて寒い冬を乗り切りましょう!

最近、よく雪が降っていて道路が凍っていることがあるのでみなさんも気をつけてくださいね!

今回は、妊娠中のお口についてお話ししたいと思います。

妊娠すると体に起こる変化の一つに唾液の分泌量の減少があります。唾液が減少するとお口の中の酸性度が傾いてムシ歯になりやすくなります。それに加えて間食の回数が増えると唾液の作用の一つである『再石灰化』が起こりにくくなり、ムシ歯が進行してしまいます。

また、女性ホルモンのバランスが崩れ、歯周病菌が繁殖して歯肉炎などを引き起こします。これを『妊娠性歯周炎』と言いますつわりの場合歯を磨くことがむずかしいこともあるため歯茎の炎症が進行してしまいます。

妊娠している方が歯肉炎や歯周病になると、歯周病菌が胎盤の中へ流入して、早産・流産・低体重児の危険性が健康な方と比べて7倍にも上がります。

 次に歯磨きのポイントについてです。ヘッドの小さな歯ブラシを選び、お風呂など気分の良い時に歯磨きを行いましょう。気分が悪くなってしまう場合は前屈みになって口を開けたままかき出すように磨いてみましょう!

 キシリトールにはムシ歯菌や歯垢を減らす作用がありのでムシ歯などの予防につながります。

 なのでつわりなどで歯磨きがしにくい方はキシリトール100%ガムを食事後や寝る前などに噛んでみましょう。長時間続けて噛むとキシリトールの効果を引き出すことができます。

 次は食事についてです。赤ちゃんの歯を丈夫にするためには、妊娠している時の食生活も影響します。赤ちゃんの顎の骨が作られるのは妊娠してから7週頃の妊娠初期です。そしてこの骨の中に乳歯がが芽生え始めます。45ヶ月くらいの妊娠中期になると母体の血液の中のカルシウムやリンが歯の石灰化を促進します。この妊娠中期に母体の栄養状態が悪いと赤ちゃんの歯が弱かったり、虫歯になりやすくなると言われています。

 丈夫で硬い歯を作るためにはタンパク質とカルシウムは欠かせません!

 ビタミンACDも必要なので、毎日の食事は幅広い食品の中から選んで、偏食をしないことが大切になります。

妊娠している時は、無理をしないように工夫しながら歯磨きを行なっていきましょう!