歯周病は生活習慣病です!

みなさんこんにちは!仙台市若林区おろしまち歯科医院歯科衛生士のもてぎです!最近暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?中止か再延期かいろいろありましたが、東京オリンピックが開幕し、日本選手の活躍が楽しみです✨陸上競技は絶対に見ると決めています!

今回は歯周病についてです

歯の2大疾患として、虫歯や歯周病があります。歯周病は歯肉炎、歯周炎の総称です。細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯周病は、メタボリックシンドロームや糖尿病と同様生活習慣病です。30歳以上の国民の約8割が罹患しているというデータもあります。

歯肉炎って何?

歯肉が赤く腫れ上がり、出血しやすくなる状態です。歯肉炎は普段の歯磨きで改善するためブラッシング習慣を見直すのも大切です。歯肉炎が進行すると歯周ポケットを形成し、歯周炎に進行します。

歯周炎って何?

歯肉の炎症が進み、歯周ポケットのが深くなるのに伴い、歯槽骨(歯を支える骨)の破壊が始まります。レベルは軽度〜重度まであり、重度歯周炎になってしまうと、歯槽骨はほとんどなく、歯根が露出し、歯がグラグラして最後は抜けてしまいます。

歯周病は気づいたときには手遅れ!?

歯周病の初期段階はあまり本人の自覚症状がないことが多く、このような病気をサイレント・ディシーズ(静かな病気)といいます。気づいたときはかなり進行しているケースが多く、歯周病の治療も大掛かりになってきます。

歯周病は口だけではなく全身にも影響を及ぼす

近年の研究で歯周病は全身疾患にも影響を及ぼすデータがあります。

糖尿病→歯周病菌が出す炎症物質が、インスリンの働きを阻害し、血糖値が上昇してしまいます。また、糖尿病だと、歯周病にかかりやすくなります。歯周治療をしっかり行うことで、糖尿病が改善しやすくなります。

冠動脈心疾患→歯周病菌が出す炎症物質が動脈効果を進ませる場合があるとわかっています。歯周病菌が心臓に運ばれて、細菌性心内膜炎の原因になる場合もあります。

誤嚥性肺炎→飲食物を飲み込む時に誤って食道ではなく、気管に入ってしまうことがあります。若者でも誤嚥してむせてしまうときがありますが、嚥下機能が低下しているお年寄りに多く、このときに歯周病菌が一緒に肺に入り込み感染することで肺炎を起こす場合があります。

早期低体重児出産→歯周病菌が出す毒素が子宮の収縮を早めてしまい結果として早産につながりやすいと言われています。

虫歯、歯周病は歯磨き、生活習慣を見直すことで予防が可能です!!

次回は歯周病のリスクファクターと歯周病予防に効果的な歯磨き方法(予定)です。