歯に白い斑点がある…

 

 

こんにちは、おろしまち歯科医院の

歯科衛生士の本田です(^^)

 

はやくも2021年、1月が終わり2月も半ばになりました。早いですね、、、。_:(´ཀ`」 ∠):

これからもう少し寒い時期があって、春になるところですね。買い物に行くと、もう春服が売っているので、まだ着れないのに買ってしまいそうです(⌒▽⌒)

 

さて、今回は、歯の色についてお話ししていきます。歯の色 = 白 というイメージがありませんか?実は、日本人の歯の色は真っ白ではありません。一般的に少し黄色っぽいのがいわゆる”普通”の色です。さらに、乳歯の場合は、白いのですが、永久歯が黄色味のある色で、生え変わりの際に、乳歯の隣に生えてきた永久歯を見て、「歯が黄色いんです!」や、「汚れを落としてください!」とおっしゃる保護者の方がいらっしゃいますが、それは、”普通”の色であって、全て永久歯に生え変わるとほとんど気にならなくなります(⌒▽⌒)

それでも黄色の歯が気になるときは、全て永久歯になって、噛み合わせの状態も安定したらホワイトニングなどもオススメできます。残念ながらお子さんはホワイトニングはできませんのでご了承ください。

 

そして、タイトルの歯の白い斑点についてお話ししていきます。

 

こちらの写真の、上半分がより白くなっているのがわかりますか?

歯が白いことはキレイでいいこと、、ではありません。こちらの場合は、白濁と言って、歯の表面のエナメル質が溶け出している状態です。

むし歯のイメージは、茶色や黒のイメージだと思います。しかし、むし歯も最初から茶色や黒ではありません。最初の状態は、この白濁と言って、白い状態であることもあるのです。つまり、白濁は、むし歯の初期、むし歯のなりかけと言われることがあります。

歯の表面が溶けることを脱灰といいます。これが起こるのは、食事をし、口の中が酸性になったときに起こります。つまり、食べる回数が多い人、食べている時間が長い人は、脱灰を起こし続け、歯が溶け続けているということです。これと反対に、溶け出した歯が戻る再石灰化も起こっています。このバランスが悪く、歯が溶け続けていると、やがて茶色や黒になりむし歯に進行してしまうのです。

また、細かく分けると、白濁は、後天性です。つまり、歯が生えたあとに起こっている状態です。

先天性のものもあります。エナメル形成不全といい、赤ちゃんの身体の中で歯が作られたときに、なんらかの原因で、エナメル質が上手く作られず、生えたときから歯の色が違う状態です。白濁と同じように、白いこともあれば、少し黄色っぽいこともあります。

どちらとも、歯の表面が弱いことはたしかです。むし歯ではないので、削る必要はありませんが、毎日フッ素入りの歯磨き粉を使用し、歯の再石灰化を促すこと、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素を塗ることで、進行しないようにしましょう(^O^)

歯磨き粉のフッ素は500〜1450ppm、歯科医院で塗るフッ素は約9000ppmです。歯科医院では、歯科医師、歯科衛生士しか取り扱うことのできない特別なフッ素です。定期検診と共に、ぜひ定期的に塗布することをオススメします(⌒▽⌒)