母子分離②

 

続きになります。

 

定期検診や、治療前のお子さんとスタッフ、お子さんと先生の会話は、信頼関係をつくる大切なコミュニケーションです。保護者の方が目の前にいる状態で、お子さんに質問をすると、保護者の方を向き、保護者の方が話してくれるのを待っているお子さんが多いです。もうすでに、自分で答えられなくなっているのではないでしょうか。私たちは、お子さんが話してくれるのを待っています(^^)

そして、お子さんにとって保護者の方は、甘えられる存在です。しかし、これは歯科治療に関しては、逃げ道になります。

歯科医院というのは、お口の中(他の人にあまり見せる所ではない特別な場所)を見せるところです。大人の方でも、あまり見せたくないという方もいらっしゃいます。大人の方であれば、経験上、歯科医院がどういう所なのか、何をする所ななか理解はありますが、お子さんにとってはどうでしょうか?

何をする所かわからない上に、お母さんやお父さんにしか見せたことがないところを見せなければいけない怖いところ…という印象が本音のはずです。

今から何をされるかわからないのに、目の前にいるお母さんは助けてくれない!逃げたいのに!!こわい!!……そして泣いてしまい、身体が動き、治療が中断してしまうのです。

幼稚園ほどのお子さんは、何をするのか何の為にするのか説明をすると理解できます。

私どもは、会話の中でお子さんにできるだけ、理解してもらえるよう、怖いところではないということを伝えるよう努力しています。

ですので、ぜひ保護者の方も、お子さんが1人で診療室へ入れるよう促してみてはいかがでしょうか?「1人で行ける?一緒に行こうか?」と心配するとお子さんも必ず心配になります。そうではなく、「1人で行っておいで!お母さんこっちで待ってるよ(^^)」と応援をしていただきたいのです(^∇^)

また、当院では、お子さん1人で診療室へ入室する場合、治療の前後に必ず説明をさせていただいています。説明があるから最初から同席するのではなく、必要な場合だけ保護者の方に診療室へ入室いただいておりますのでご安心ください。

こちらからお子さんに「今日1人で大丈夫だよね?」と聞くと「うん!」と元気に返事をしてくれることも多いです。お子さんの親離れの問題ではなく、保護者の方の子離れの問題もあると一般的に言われることもありますので、ご理解ください。何か心配な点があれば、スタッフにお伝えください。

そして、お子さんが1人で入室して、戻ってこられたらたくさん褒めてあげてください(^○^)お子さんにとって、それが何よりも嬉しいはずです。そして、また次もがんばろうというやる気と自信につながるのです。

治療のお話をしましたが、定期検診も同じです。定期検診は、今後もしむし歯ができて治療が必要になった際の練習でもあります。定期検診もぜひ1人で診療室へ入室できるよう、応援していただきたいのです( ^ω^ )

そして現在は、新型コロナウイルス感染症予防対策として、診療室への入室も、できるだけ治療や定期検診を受ける方お一人でお願いしております。介助が必要な場合は、介助者の方に入室していただいて大丈夫です。お子さんの付き添いの場合は、ぜひこの機会に母子分離にご協力ください(^O^)