こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 歯科医の臼井です。
今回は、根の治療のお話の第4回☝️
「根の治療って❓ ① ② ③ 」も順に読んでみてくださいね😁
↑各数字をタップすると、それぞれの回にリンクします💫
前回まででお話した通り、根の治療のスタートは、
⑴細菌に感染した神経(歯髄)を取る「抜髄」と、
⑵根の先まで細菌の感染が進行して、失活した(神経が死んでしまった)状態で、感染した根の中を綺麗にする「感染根管処置」
の2つです✌️
今回は、その後の根の治療について。
実はここからの根の治療(根管治療)で行なっている処置が、お口を開けて治療を受ける側である皆さんにとって、しっかり説明をしていないと、その必要性と重要性が伝わり辛い治療の一つであり、場合によっては、患者様が治療に通い続ける事を諦めてしまう事にもなりやすい治療であると感じられる事が、この機会に改めて数回に渡って「根の治療」についてのお話をさせて頂こうと私が思った理由でもあります。
根の治療(根管治療)を受けている、もしくは受けたことのある皆さんが感じる気持ちを想像すると、
「なんで何回も通う必要があるの?」
「一回の治療は、最初の時と比べてすぐに終わるけど、何をしてるの?」
「前回、神経を取ってから痛みは全く無くなったけど、もう治ってるんじゃないの?」
「前回、根の治療をした後、しばらく痛みが出たから、あまり行きたくないなあ」
というところが、大半を占めるかもしれません😔
「抜髄」「感染根管処置」から始まる根の治療を行う目的は、ムシ歯が重度に進行して、根の中あるいは、根の先にまで入り込んでしまった、細菌を膿んだりしない量にまで減らす事です☝️
その目的を達成する為に必要なのは、(例によって分かりやすくするため、かなり大雑把ですが😅)
根の中や先の感染した部分を出来る限り除去すること☝️
根の中や先に残る細菌を薬液を使ってしっかりと洗浄し、薬を貼付すること✌️
根の中や先が綺麗になった後で詰める材料(根管充填材)が、しっかりと入る様な形態を作ること☝️✌️
です。
根の中の感染部分がほぼなくなり、形態も整い、あとは根の先の細菌の量をとにかく減らす段階になると、洗浄して、お薬を交換して、再度、仮蓋をして終了という治療を数回続ける事になります。
歯根の形、曲がり具合、本数、は一本一本の歯で異なり、
ムシ歯の細菌と一口に言ってしまいますが、その種類は1種類ではなく、様々な種の細菌が複合的に感染している事が多く、薬の効き目も種によって差があったり、
根の先は、口の中からは見えない部分のため、レントゲン写真などで確認しながら治療の進み具合を判断する必要があったり、
状態、条件によって、かかる回数や時間、症状の変化も大きく変わります。
しかし、いずれの場合でも細菌の増殖するスピードと、根管の洗浄と薬の効果&身体の免疫力とのせめぎ合いで、細菌の量を減らしていく事が根の治療なので、
⚠️あまりに治療間隔が開きすぎたり、途中で中断したままになっていると、薬の効果が無くなり、細菌の量が増えて、治療前の状態、あるいは、より悪化した状態にまでなってしまう事になります⚠️
根の治療を行なっている間は、出来る限り集中的に最後まで通われる事をオススメします☝️