みなさんこんにちは!
仙台市若林区おろしまち歯科医院の柴田です。
先週の七夕の日は曇り空でしたね☁️
梅雨明けが待ち遠しいですが、あけた後のカラッとした暑さも少し心配です🤔
お子さんたちの夏休みももう少しで始まりますが、体調管理にお気をつけください🌼
今回のブログは、覚醒時ブラキシズム(TCH)についてお話しさせていただきます!
突然ですが、普段生活をしていて
・日中や、夕方になると歯が痛みだす
・何度調整しても長く入れ歯をしていると 痛くなる
などの経験をしたことがありますか?
この症状に、心当たりがある方はもしかしたら、起きている時に生じている「力」が原因として潜んでいる可能性があります。
この時の「力」の元になっているのが、覚醒時ブラキシズムです。
そもそもブラキシズムとは、上下の歯が非機能的な接触を生じている状態を言います。
寝ている時に起こる場合と、目覚めている時に起こる場合とにより、睡眠時ブラキシズムと覚醒時ブラキシズムとに分けられます。
また、ブラキシズムはグラインディング(歯ぎしり)とタッピング(カチカチさせる)、クレンチング(かみしめ)とに分類することができます。
そしてここ最近、覚醒時ブラキシズムのひとつとして上下歯列接触症(TCH)が注目されています😬
上下歯列接触症とは、上下の歯を接触させる習癖のことです。
人間は1日に咀嚼、会話など生理的な機能を行う時に、平均17.5分上下の歯を接触させているといわれていますが、上下歯列接触症の場合これを超えて歯を接触させていることになります。
この癖があると、強く噛み締めていなくても歯が接触したことで、筋肉の活動が高まり、筋肉の疲労や、顎関節の圧迫を引き起こします。
また、歯のすり減りや、知覚過敏、被せ物の破損や脱離の原因にもつながりやすくなってしまいます。
くいしばりというとぎゅっと強く歯を合わせているイメージですが、上下歯列接触症の場合は歯を当てているくらいの力なのであまり自覚がないことも多いです🤔
軽い力なので、気づかずに長時間歯を接触させてしまっているんです。
上下歯列接触症は、デスクワークや、スマートフォンを操作するときなどうつむく姿勢の時や、集中している時、緊張やストレスを感じている時に生じることが多いです。
無くて七癖と言われるように、ヒトは無意識のうちに行ってしまう癖を誰しも何かしら持っています。
少しの癖であれば悪影響を及ばすことは少ないですが、行動が過剰になってしまうと何かしらの害が生じてしまう可能性もあります。
上下歯列接触症も、自分で行なっていることを自覚して歯の接触を少しでも無くすことにより、今起こっている症状(歯の痛み、知覚過敏、顎の痛みなど)を改善することを目標として行うことが大切です。
上下歯列接触症の対策として
1、自覚する
無意識に歯を接触させていないか、日常的に気にしてみましょう。
ふと気付いた時に歯が当たっていることが多いことがあるかもしれないです。
上下の歯が当たってないと不快に感じる方も上下歯列接触症の可能性があります。
2、接触している状態に気づく
気づいた時は、深呼吸を行うことがオススメです。
スッと身体の力が抜けると、上下で接触している歯が離れる感覚があると思います。
3、繰り返し行う
気付いた時に、やめる!という行動を意識的に繰り返していると、気づくことも増えてきます。
そうすることで、上下の歯を接触させている時間も少なくなっていきます。
常に歯を離しておかないといけない!と頑張りすぎてしまうと、逆に筋肉に緊張が維持されて疲労感や痛みの原因になってしまいます😢
歯が当たっている時間や頻度を少なくすることを目標に、気づいたら深呼吸!というリラックスした気持ちで行なっていきましょう🌱