嚥下障害

こんにちは!青葉会事務局の庄子です!仙台市若林区おろしまち歯科医院をいつもご利用いただきありがとうございます。

 

普段何も考えずに食事をしていると思いますが・・もしも食べ物が上手く食べられなくなってしまったらどうしますか?もちろん歯が無くなれば食べ物を噛めないので代わりの歯を入れないといけなくなります。実は歯が無くなる原因の虫歯や歯周病だけではなくて、「嚥下障害」という病気も生きていくうえで大切な楽しい食事の時間を奪ってしまうのです・・・。今日は嚥下障害(えんげしょうがい)についてお話しします。

嚥下障害とは?

嚥下障害とは様々な原因によって、食べ物を食べたり、飲んだりすることが困難になる状態の事をいいます。嚥下障害があると、食べ物が本当なら食道を通るはずが、気道に入ってしまい「誤嚥性肺炎」を起こしたり、食事がうまく取れなくなってしまうので、栄養不足・脱水症状などをおこしてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嚥下障害の症状

次のような症状がある場合は早めに医師に相談が必要です。

・食べる時にむせる

・食べていなくても唾液でむせる

・固形物をかんで飲み込めない

・飲み込んだ後も口の中に食べ物が残っている

・食事に時間がかかる

・食べていると疲れる

・声や息がガラガラしている

・食べ物が喉につかえる

・痰が多い

・食べ物や唾液が口からこぼれてしまう

・痩せてきた

・水分を取りたがらない

・食べ物や胃液が口の中に上がってきたり吐く

・肺炎や気管支炎を繰り返す

・原因不明の発熱がよくある

・・・・など。

嚥下障害の原因

嚥下障害の原因は色々あります。

★形態的な異常

唇顎口蓋裂などの生まれつきの奇形、歯の喪失、外傷、腫瘍などによって飲み込むのに必要な器官の形態に異常がある場合。

★神経や筋肉の障害

脳性麻痺、脳血管障害、パーキンソン病、脳外傷、脳腫瘍、重力筋無力症、歯の喪失による噛む力の低下など形態的なものには問題はないけれど、飲み込む時に必要な筋肉や神経に障害がある場合。

・・・・もしも歯を沢山失い入れ歯になってしまうと噛む力が弱くなってしまうので嚥下障害の原因になってしまう場合もあるんですね。

★心理的

認知症やうつ病などが原因でおこる場合もあります。精神疾患を持つ人はそうでない人よりもはるかに摂食障害になる割合が多いというデータもあるようです。

★加齢

老化に伴って筋力が衰えるのでそれが関係したりもします。

 

嚥下障害の治療

嚥下障害は放置してしまうと機能はどんどん低下してしまうものです。そのためにリハビリなどが必要になります。嚥下機能を回復させるための機能訓練法、飲み込む際の流れを変える工夫を試みることで障害を改善させる代償的方法、手術をして改善する外科的方法などがあります。

歯科でできることは、口腔体操の指導や噛める状態をしっかり作るための治療、飲み込みにくくなってしまう原因のドライマウスや唾液の減少を改善するための歯のメンテナンスや指導・相談などがあります。しっかり噛んで飲み込めないと胃に負担がかかってしまったり、誤嚥性肺炎など他の病気に繋がってしまいます。私たちが出来ることは噛めるようにすること、口腔内の細菌を減らして誤嚥性肺炎の予防をすることなどです。

歯は食事や見た目だけではなくて、全身の健康、生活の質に関わってきますので、大切にしましょうね。

みなさんがいつまでも美味しい食事を楽しむことが出来るように願っています(*^_^*)