ドライマウス①(症状と唾液の役割)

みなさん、こんにちは😃

仙台市宮城野区おろしまち歯科医院の
衛生士の平野です💡

いよいよ、東北も梅雨入り☂️
しましたねー!

洗濯物が乾きづらくて
どうしたものか…と思っていたら、
家の凄く近くにコインランドリーが
新しくできたのでかなり重宝してます!✨

梅雨が明ければすぐに夏が
やってきますね!😊

気温が高くなると特に
口の中が乾いているのかな?と
感じることも多くなってきます。

今回は口腔乾燥症
(ドライマウス)について
お話します💡

口腔乾燥症とは
唾液の分泌が低下して、
口が乾いた状態のことです。

広い意味での口腔乾燥症は、
唾液分泌の低下だけでなく、
口が乾いていると自覚する症状
すべてをさすことになります。

軽度では主に口の中のネバネバ感、
ヒリヒリする、う蝕、歯垢の増加、
口臭が強くなる、などの症状が
あります。

重度になると、
唾液分泌量が低下、
口腔内の乾きが進行することで
強い口臭、舌表面のひび割れ、
痛みによる摂食障害、会話しづらいなどの
障害、不眠などの症状が現れます。

平均的な唾液の分泌量は、
一日あたり約1~1.5リットルと
いわれています。

唾液には様々な役割があります。

●抗菌・殺菌作用
 唾液にはリゾチームや
ラクトフェリンなどの抗菌作用のある物質が
含まれています。お口の中に病原菌等の
細菌の繁殖を抑えて感染を防ぎます。
なので唾液が減少すると
口臭が増える可能性があります。

●消化作用
 唾液の中にある消化酵素、
“アミラーゼ”はデンプンを分解して
食べ物の消化を助けて体内へ吸収させます。
よく噛んで唾液の分泌を増やさないことと
消化不良で胃腸に負担がかかってしまいます。

▼自浄作用
 歯(表面、歯間)に付着した
プラークや食べ物のカスを
洗い流してくれる働きがあります。
唾液が少なく洗い流す力が不足すると、
食べカスが歯にくっついたままに
なってしまったり、プラークの付着が
増えてしまいます。

●修復作用
歯の再石灰化を担います。
唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンにより、酸によって溶けだした歯の表面に作用し、
エナメル質のアパタイト結晶を
新しく形成することで元の状態に
修復してくれます。
 また、唾液の成分であるEGFは
お口の中の粘膜の傷を早く治してくれます。
お口の傷って早く治りやすいですよね!
唾液が少ないとなかなか
傷も治りにくくなってしまいます。

●潤滑作用
 発音など口や顎を使うときに
唾液自体が潤滑油のような働きをしてくれます。
食べ物を食べているとき飲み込みやすいように
助ける働きもしてくれます。

●pH緩衝作用
 通常口腔内は中性で保たれています。
pHが酸性に傾いたら歯のエナメル質が
溶解して虫歯になる環境を作ってしまうので、
酸性を中性に中和させることをpH緩衝作用と
言います。
唾液のpHが高い人ほどこの作用が強く、
エナメル質の表面が溶けだすことを
防いでくれるので、虫歯になりにくくなります。
そのため、唾液が不足して口が乾くと、
虫歯になりやすい環境が出来てしまいます。


お口の中だけでなく、
身体全体を健康に保つのにも
とても大切な役割を持つ唾液。

次回は原因と対策に
ついてお話します💡