失くしたものと見つけたもの

 こんにちは、仙台市若林区おろしまち歯科医院、衛生士の和田です。
火曜日と土曜日にすいっとやってくる、眼鏡の人です。

 震災で被災された方、そしてそのご家族や近しい方…沢山の皆さまにお見舞い申し上げます。

 私を育ててくれた故郷は岩手県・大船渡です。
 先日、ご予約頂いていた患者さんやスタッフ皆さまのご理解・ご協力のおかげで、大船渡に住んでいる親族・友人の安否確認に行くことが出来ました。

 ニュースなどでご存知かと思いますが、私が子供の頃に過ごした大船渡や陸前高田は、津波ですっかり姿を変えてしまいました。

 あまりにも沢山のことが起きたこの2週間で、私は親戚や友人や故郷を、自分がこんなに好きだったことに始めて気が付きました。
 悲しい知らせも沢山聞いています。
 でも、嬉しい知らせも沢山…!
 「生ぎでだばりでも良いど!(生きていただけでも良いでしょ!)」という地元の皆の気丈さに、むしろ私が励まされてしまいました。

 今の私には自宅を伯父夫婦に貸すこと、避難所に少しばかりの歯ブラシを寄付することしか出来ません。
 でも仙台に日常を取り戻すことが、次第に宮城に、東北に“あの日まで当たり前だった”日常を取り戻すことに繋がると考え、これからもおろしまち歯科で元気に頑張ります!

 いつかは(まだ先の話かとは思いますが)故郷に貢献できる歯科衛生士になりたいです。

 《おまけ》
 すぐに使えるケセン語講座
*こっちゃこ!= こっちにおいで!
*おらいさよってがいん = 私の家に寄って行って下さい
*なじょになったべ? = どうなったんでしょう?

 それを聞いたスタッフが一言、「まるで外国語」…確かに…。(笑)