こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
詳しい知識があるわけではないですが、これまでに、近所に遺跡や化石が出土する土地に住むことがたまたま多かったこともあり、日本の古代に興味を惹かれます。
仙台市のお隣、多賀城市にある東北歴史博物館で、9月15日まで行われていた「世界遺産 縄文」展。

まだしばらくやっていると思い込み、いずれ行ってみようとのんびりしていたら明日で終わる!?と気が付いた最終日前日にギリギリ駆け込んできました。
今回特に見てみたかったのは、<土偶>。
中でも、サングラスをかけているかの様な不思議な顔をした、THE土偶とも言える「遮光器土偶」と、近所で見ることができるなんて滅多にないチャンスだった「国宝 土偶」。
縄文時代の土偶ならもっと沢山国宝になっているのかと思っていましたが、現在「国宝」に指定されている土偶は5体しかないそうです。
1体は複製でしたが、2021年に世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」から出土した3体の「国宝土偶」が並んでいる空間は壮観でした。
他にも数多くの縄文時代の遺跡からの出土品が展示されており、1万年以上も続いていたという縄文時代に暮らしていた人々の様々な意図が、色々に想像できてとっても面白かったです。
「世界遺産 縄文」は、今後京都と群馬で順番に開催されるそうです。お近くで興味のある方はぜひ。
さて、そんな沢山の展示品の中、次女<Sカ>が「お父さんが好きそうなのがあったよ!」と教えてくれたのがこちら。

「虫歯のある縄文人骨」

左下の第二大臼歯の外側に大きなむし歯がありました。よく見ると反対側の咬合面の溝もむし歯になっています。
まだむし歯を治療する方法のなかった縄文時代。
これほど大きな穴が開いていたら、痛いのを我慢して暮らしていたのかもしれませんね。
ただ、さらによくよくみてみると、穴があいた第二大臼歯よりも前の歯はだいぶすり減っているように見えます🧐
反対側も歯がすり減っているのは第一大臼歯までで、第二大臼歯と第三大臼歯(現在の親知らず)はあまりすり減っていないように見えます。
もしかしたらこの方は、一番奥の歯はあまり噛み合っていなかったのかもしれません。
よく使う歯、物を噛める歯の方がむし歯になりやすいように思えますが、実は逆で、噛み合う歯(対合歯)が無かったり、斜めに生えていて対合歯と噛み合っていない、つまり食事の際にあまり機能していない歯の方がむし歯になりやすいのです。
食事の際に物を噛んでいる(咀嚼している)時には、その噛んでいるものや、唾液によって歯が擦られることで自浄作用が働いているためです。
むし歯になりにくいお口の環境を作るためにも、食事はよく噛んで食べる様にしましょう☝️
しかし、縄文人の顎の骨はやはり立派で、第三大臼歯までしっかりまっすぐ生えていることを直接みることができたこと、そして砂糖を口にすることがなかった何千年も前から人はむし歯に悩まされていたことをが大きな収穫でした😁