こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。
脂肪を燃やしやすくしたり、糖の吸収を緩やかにする働きのあるお茶などから始まり、数年前から日頃スーパーやコンビニで飲み物、食べ物を選ぶ時に商品についている説明が目に入ってくる事が多くなりました。
個人的に、毎年の健康診断でちょうど血圧や血糖値、内臓脂肪などの数値が気になり始めた頃だった事もあり、比較的早い段階から色々試してきました。
初めの頃は、様々な効果を期待しながらも、若干値段も高い上に、独特の味や風味のものが多く、続けるには少し我慢も必要だった感じもありましたが😅
最近はそんな味の違和感を感じる事もほとんどなく、美味しく続けられるものが増えてきたように思います。
その様な、機能の説明が書いてある食料品や飲料には、
「トクホ」あるいは「機能性表示食品」
の記載もされています。
なんとなく、
どちらも程度は分からないけど書いてある機能は期待できるんだろう。どうせ食べたり飲んだりするなら少し罪悪感の少ないこちらを選んでおこう。
くらいの気持ちで選んでいましたが、
ところで「トクホ」と「機能性表示食品」って何が違うの?と聞かれると、あまり知らない事に気がつきました。
そこで調べてみると、様々な健康に関する情報を提供している厚生労働省の<e-ヘルスネット> の歯に関する記載の中に、
消費者庁が許可しているトクホの数は2019年7月8日現在で1,065品目ですが、このうちう蝕予防に関するトクホは84品目となっています。さらに2015年からは、新たに「機能性表示食品」が保健機能食品に加わりました。トクホでは国がその食品の効果を認めているのに対し、開発メーカーが自主的に効果を示し届け出た食品です。2019年7月24日現在、2,224品目(撤回された届出を含む)が届け出されていますが、このうち4品目が「歯ぐき(歯肉)の健康維持」に関するものです。
<e-ヘルスネット 厚生労働省 「う蝕の原因とならない代用甘味料の利用法」より引用>
との記載がありました。
なるほど。「トクホ」は国が効果を認めたもの、「機能性表示食品」はメーカーが言っているものの、まだ国が認めるとは、まだ言っていないもの。
という事だったんですね。
ちなみに「トクホ」には
のマークがありますが、「機能性表示食品」には特定のマークは無いそうです。
とはいえ、「機能性表示食品」の記載も科学的根拠が無いものは消費者庁による定期的な点検で除外されているようなので、長らく販売されているものは、その点検をクリアしているものという事でしょうか。
昔ながらの日本食やスローフードでは、元来素材に備わっている身体に良い働きを活用した食生活が当たり前だった事を考えると、
科学的な根拠を調べようも無い時代の方が、むしろ健康的な食生活だったことは、なんとも皮肉な気もします😓
様々な選択肢が増えた今の時代、
食べる事が楽しいこと、嬉しいことと感じるためも、口の健康を保ちながら、「食」そのものについて改めて考えてみようと思った秋🍂でした。