皆さんこんにちは!
仙台市若林区おろしまち歯科医院、歯科助手の横山です。
梅雨明けでいよいよ暑さが厳しくなってまいりましたね…!🥵
こまめな水分補給など皆さんお気をつけください!
さて前回はムシ歯の進行度に合わせた歯科医院での治療方法についてお話しさせていただきました🪥✨👿
その中では、歯の表面や神経に起こる問題について触れておりました。
今回はそれら歯の表面など、歯そのものの構造について少し詳しくお話しさせていただきます🦷🔍
歯は「エナメル質」、「象牙質」、「セメント質」の硬い組織からできています。そして歯の口の中で露出している部分を「歯冠」、歯冠より下の部分を「歯根」といいます。
【エナメル質】
歯の表面を被っている、人間の身体組織の中で最も硬い組織とされます。ダイヤモンドなどと同じくらいの硬さを持っていますが、酸に簡単に溶けてしまうという弱点があります。そのため、私達の食生活に含まれる酸が徐々に歯を表面から溶かしてしまうのです。
【セメント質】
歯根部表面を被っている組織で、歯根膜によって歯槽骨と結合しています。モース硬度は4~5で人間の骨と同程度の硬さです。
【象牙質】
エナメル質、セメント質の内側にあり、歯冠部から歯根部までの歯を形づくる組織です。骨と同じくらいの硬さを持った、丈夫で緻密な組織です。象牙質には象牙細管という細い管が通っており、エナメル質との境まで届いています。ムシ歯ができて痛みを感じるのは、この管の中に刺激が伝わるためです。
【歯髄】
一般に神経と呼ばれる組織で、象牙質に栄養を補給しています。
「歯の神経を取る」治療は、この歯髄を取る治療となります。歯髄を取れば痛みを感じることはなくなりますが、歯そのものが脆くなってしまいます。
「歯周組織」は歯の周りの組織のことで、歯を支える役割があります。
【歯槽骨】
歯を支えている顎の骨で、歯はこの骨の中に植立しています。歯周病などで歯槽骨が破壊されると歯にぐらつきが見られるようになります。
【歯根膜(歯周靭帯)】
歯根部分の表面(セメント質)と歯槽骨の間を結び付け、食べ物をかむ際に歯にかかる力を吸収し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしています。
【歯肉】
歯槽骨を被っているやわらかい組織で、一般に歯ぐきと呼ばれています。歯周病など様々な病気の症状が表れる組織でもあります。
【歯肉溝】
歯肉と歯の境目にある小さな隙間です。健康な人でも1mm~2mmの深さがあります。
この溝にプラーク(歯垢)がたまり、その細菌によって歯肉が炎症を起こして溝が深くなった状態を歯周(歯肉)ポケットと呼びます。
いかがでしたか?小さな歯の中にこんな緻密なつくりがあるとは驚きですよね😳
今回のお話から歯について理解を深めていただければと存じます!さらに踏み込んでご自分の歯の状態の理解度や、適切なケアについてお悩みの方はぜひ当院へご相談ください🪥✨