天気が崩れると歯周病が悪化する❓

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

梅雨が近づくにつれ、少しずつぐずついた天候の日が増えてきたり、思わぬ突風や急な大雨に見舞われることも多くなるこの季節。

何となく、お口の不調を訴える方や、しばらく状態が落ち着いていた歯肉の炎症がぶり返してしまう方が増えてくるような気がするような、しないような・・・。

ということで調べてみると、<ウェザーニュース>にしっかりと記事になっておりましたので、ご紹介させていただきます。

岡山大学大学院歯薬学総合研究科の森田学教授の研究グループの先生方がしっかりと5年間データを取って分析して下さった結果、

「気圧の急激な変化」と「気温の急激な変化」が歯周病の急性化の引き金になっていることが判明した。

そうです。

森田教授によりますと、

「春先に気温が急降下したときや、台風などの通過で気圧が変化したときなどに、歯周病が悪化する傾向がありました。今の時期で言えば、梅雨前線の通過後が要注意です。メカニズムはまだ不明ですが、気象変化によって生体の恒常性のバランスが崩れ、免疫力が低下することが要因と推測できます。」

ということで、実際に梅雨も含めた気象の変化が、お口の状態に影響を及ぼしている可能性が高いことがわかってきたんですね。

根管治療(根の治療)を行っている歯や、行ったことのある歯が飛行機に乗ったときに痛むことは、少しずつ知られる様になってきましたが、これは飛行機に乗ることで生じる急激な気圧の変化により、歯根の内圧が高まることで痛みが生じる現象です。

気圧や気温の急激な変化は、全身的にも体調不良の原因やきっかけになることが多いですよね。

緩やかな変化やわずかな変化であればそれほど影響を感じなくとも、気象だけではなく周りの状況や状態を大きく変化して、身体の状態(恒常性)を維持できなくなった時に何かしらの不調やトラブルが生じてしまうのは、お口でも身体でも同じ。

ではこれから梅雨を迎えるこの時期にどうしておいたらいいのでしょう?

森田教授は対策として、

「日頃の適切な歯磨きによって、プラーク(歯垢)や歯石の除去に努めてください。また、気象状況を気にかけて、気圧や気温の変化が起きそうだと予測される時期には、洗口剤の使用や歯科衛生士による口腔ケアなど、早めの予防措置を心がけましょう。」

と呼びかけています。

何かと体調を崩しやすいこれからの季節。

全身の健康管理の一つとして、お口の中の状態の再確認や、お手入れも取り入れていただくことが有効であると思います。

しばらく歯医者に行ってないな。と思われた方は、ぜひ一度歯科を受診して全体的にお口の状態をみてもらうことをおすすめします。

<引用>

ウェザーニュース→https://weathernews.jp/s/topics/201906/120095/