歯茎はツルツルよりブツブツがいい⁉️

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

様々なメディアで毎日取り上げられたり、多くの歯科医院のブログやホームページでも情報提供をするようになってきたため、当院に初めて来院される方でもお話を伺うと歯周病についての知識や予防の重要性について、とても詳しくご存知くださっている事に嬉しい驚きを感じることがあります。

歯肉が赤く腫れていたり、

ブラッシング時に出血があったり、

歯茎が下がって歯が長く見えるようになってきたり、

気をつけたほうがいいかな?というサインをご自身で見逃さずに早い段階で来院されたことで、歯周病が進行してしまう前に健全な歯肉の状態を取り戻し、それを維持していくことができている方も増えてきたように感じます。

その様にご自身の歯や歯肉の状態を日頃からよく意識して観察されている方の中でも、

歯茎にミカンの皮のようなブツブツがあるけど大丈夫❓

とご相談頂く方はあまり多くはありませんが、

その方は、本当によくお口の中を見ている証拠です👍

この歯の根本あたりの歯肉に見られるミカンの皮のような小さなブツブツ。

実は、健康な歯肉に見られるスティップリング(stippling)と呼ばれるものなんです。

いつものように得意の教科書を開いてみると、

正常な歯肉の構造を知る勉強のための最初の段階(4ページ目)に記載がありました。

 

上皮表面は小さな凹みが多数あり,「スティップリング(stippling)」とよばれ,みかんの皮状をしている。スティップリングの凹部は上皮突起に一致し,凸部は結合組織の突起部に一致しており,ブラッシングを十分行った角化の強い歯肉に多くみられる。

(加藤熈 著「最新歯周病学」第1版第4刷 医歯薬出版株式会社, 1998.)

 

つまり、しっかりとブラッシングされている引き締まった健康な歯肉に見られるみかんの皮のようなブツブツが「スティップリング」☝️

皆さんも今夜の歯磨きの時に、ご自身の歯肉をよーく見てみてください。

ブツブツしている部位は、むしろいいところ👌

ツルンと光沢があるところは、歯肉が炎症を起こして腫れている可能性があるところ⚠️

スティップリングがはっきりと見られないからといって、ただちに歯肉に炎症があります。というわけではありませんが、
一つの目安として、スティップリングが見られるようになったら、その部分は毎日の歯磨きが十分にできている証拠。と自信を持って、まだ赤みがかっていたり出血が見られる部位を意識して磨いてみるようにしましょう

同じ時間歯磨きをしてても、鏡を見てやるか、見ないでやるかでブラッシングの効率は大きく変わります。

あまり気にしたことのない方は、まずは鏡でご自分のお口をよく見ながらブラッシングをしてみてくださいね☝️