うちの子すきっ歯だけど大丈夫❓

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

小さなお子さんのいる保護者の方から寄せられる心配事の中でよく聞かれるのが、

乳歯のすきっ歯

確かに、大人の歯並びで前歯の間に隙間があると「歯並びは大丈夫かな?」と気になりますよね。

でも、乳歯の場合は話が少し違います。

乳歯のすきっ歯は、多くの場合心配ありません☝️

むしろ、乳歯と乳歯の間に適度な隙間があるのは、これから永久歯に生え変わっていくためには都合のよい状態です。

何故かというと、乳歯のあとから生えてくる永久歯は、乳歯よりも大きいから。

小さな乳歯が隙間なくきれいに並んでいるところへ、もっと幅の広い永久歯が生えてきたら……。

当然、そのままでは場所が足りなくなります😅

そのため子どもの歯並びでは、成長とともに乳歯の間に隙間がみられることがあります。

歯科ではこうした隙間を「発育空隙」と呼びます。

「うちの子、歯と歯の間がスカスカなんです……」

という場合でも、全体的に少しずつ隙間があり、左右もだいたい同じような状態であれば、多くは成長の途中にみられる自然な歯並びです。

逆に、乳歯が隙間なくびっしり並んでいるから絶対に問題、というわけでもありませんが、永久歯に生え変わる時にスペースが不足しないかは注意して見ていく必要があります。

では、どんなすきっ歯なら一度確認した方がよいのでしょう?

例えば、

「一か所だけ不自然に大きく空いている」
「左右で歯の数や並び方が違う」
「なかなか生えてこない歯がある」

といった場合。

もともと作られていない歯がある「先天性欠如」や、通常より小さい歯・形の違う歯があることで隙間ができることもあります。

反対に、余分な歯である「過剰歯」が歯ぐきの中に隠れていて、歯が本来の位置に生えるのを邪魔している場合もあります。

また、むし歯や外傷などで乳歯を本来抜ける時期より早く失ったためにできた隙間は、自然な発育空隙とは意味が違います。

周りの歯が動いて、あとから生えてくる永久歯の場所が狭くなってしまうこともあるため、経過を見ていく必要があります。

指しゃぶりなどの癖によって、前歯の位置やかみ合わせが変化し、歯と歯の間が広がって見えることもあります。

つまり同じ「すきっ歯」でも、

〈永久歯が生えるための自然な隙間〉

と

〈何か別の理由でできている隙間〉

があるということです。

見た目だけでご家庭で区別するのは難しいですが、歯科医院では歯の数や形、生えている位置、かみ合わせ、左右差などを見ながら判断することができます。

その隙間は、大きな永久歯が生えてくるために用意された〈成長のためのスペース〉かもしれません。

定期的なむし歯のチェックと一緒に、歯並びやあごの成長も見守っていきましょう🦷