歯の生え変わり方〜ケースSカ〜(13) 9本目

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

2024年2月の本ブログ「歯の生え変わり方〜ケースSカ〜(12)8本目」で、臼井家の当時の末っ子<Sカ>の生え変わりについてお伝えしてから1年4ヶ月ぶりに、9本目の乳歯が抜けました?

当時の末っ子<Sカ>も、お姉さんになって10ヶ月。小学3年生になり宿題と格闘する毎日を送っています。

妹<Mカ>を積極的に可愛がってくれる一方で、なんだかまだまだ末っ子気分が忘れられないのか、はたまた忘れたくないのか?

自由奔放に周りを賑やかしてくれる<Sカ>。

今回抜けたのは、3週間ほど前から「グラグラしてきた」と教えてくれていた右下の乳犬歯(C)でした。

最近1週間ほどは、グラつく乳歯が気になって固いものを噛むのが大変そうだったので、

「抜いたら食べやすくなるから抜いてあげようか?」

と言っても、「自然に抜けるのを待ちたい」と言うので、本人の意思を尊重してそのまま様子を見ていました。

そんなこんなで、先日夕食を食べている時に、もういつ抜けてもおかしくない状態になっている乳歯を見せてくれながらも、まだ抜かせてくれない様子。すごく食べにくそうなのに…。

一度思ったことを曲げることを良しとしない頑固な<Sカ>は、そのまま時間をかけて食事を終えた後で、舌を使ってグラつく歯をいじっているうちに、

「あ、抜けた。」

と、9本目ともなると驚きも興奮することもなく、冷静に「うがいしてくる」と、洗面所に向かっていました。

末っ子気質が抜けていないと思っていた<Sカ>の思わぬ冷静な態度に、親が心配しているよりも、しっかりと成長してくれている事を感じることができた9本目の生え替わりでした。

乳歯から永久歯への生え変わりは、部位によっておおよその生え変わりの時期は決まっているので、あの乳歯が抜けた頃はこんな感じだったな〜、とそれぞれのタイミングで写真やメモなどで記録しておくと、普段の記録とは視点の異なる成長記録が残せるのでオススメですよ。

6月4日〜10日の「歯と口の健康週間」には、毎年学校でプラークを染め出す「カラーテスター」が配布されます。

<Sカ>はこのカラーテスターで染め出して、歯みがきをするのが大好きなようで、毎年「カラーテスター」を持ち帰ると、お父さん(臼井)がチェックできる日を待って染め出したお口を写真で撮らせてくれます。

いつもは、自分で歯みがきをした後で染め出して、磨き残しがどこにあるのかをチェックして、さらに残った部分を磨く。

という手順で行っているのですが、

今年は趣向を変えて、自分磨きをする前にどれほど汚れがついているのかを、「カラーテスター」を使って染め出して、染まった汚れをキレイに磨ききるのには、どのくらい磨く必要があるのかを覚えてもらいました。

鏡を見ながら、染まった部分を一生懸命磨いてみて、このくらいは磨かないと汚れは無くならないんだ。ということを知った<Sカ>は、翌日から歯みがきにちゃんと時間を使うようになりましたよ。

お子さんが「カラーテスター」を持って帰ってきたら、放っておかずに一緒に歯みがきチェックをするきっかけにしてくださいね☝️