プラスチック(樹脂)で詰めますってどういうこと❓

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

「冷たいもので歯がしみる」

「歯に穴が開いて食べるときに痛い」

「前歯が黒くなって見た目が気になる」

この様なお悩みをかかえて歯科医院を訪れた際に、お口の中を調べたり、レントゲン写真を撮って確認した結果、

「むし歯が原因であるため、歯を削って樹脂(あるいはプラスチック)で埋める治療が必要です。」

という説明を受けて治療を受けたという経験のある方も多くいらっしゃるかと思います。

おろしまち歯科医院でも、毎日必ず行われる治療の一つが、この削って樹脂の材料で埋めるむし歯の治療です。

「削って詰める」は分かるけど、その詰める樹脂とかプラスチックって、一体何を詰められてるの❓

この治療は、<CR充填>(シーアールじゅうてん)という治療法で、詰めているのは<コンポジットレジン>(略してCR)という歯科材料です☝️

レジンという名前は、手芸やアクセサリー、最近では創作系のおもちゃにもなっているので、「あの青い光で固まるやつね。」と聞いたことや使ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。

そのレジンです。

調べてみると材料である樹脂=レジンで、製品になったものをプラスチックと呼ぶという分類の仕方があるそうですが、そもそも同じもののようです。

なので、

歯に詰めているレジンは、樹脂で、プラスチックという事なんですね。

とはいえ、合成樹脂であるレジンの種類は非常にたくさん存在しており、全て同じものではありません。

手芸につかうレジン、アクセサリーにつかうレジン、おもちゃとして使われるレジン、そして歯科用のレジンは、大きくまとめるとレジンですが、それぞれ全く違う特徴を備えた別物で、

特に歯科用コンポジットレジンは、柔らかいレジンに、とてもら細かいガラスの様な粒子を配合して強度を工夫し、歯を埋めるのに適した材料に改良されています。

歯に近い色を選ぶ事ができ、形を作りやすく、光を当てると固まるので一度で治療を終えることが出来る。

などむし歯を治療するのに必要な特徴を備えています。

ただし、歯に比べると柔らかいため、欠けたりすり減りやすかったり、色や汚れがつきやすい。詰め終わるまで口を開けっぱなしで頑張って頂く必要があるなどの性質もあるため、セラミック材料には負けてしまう面もありますが、

保険を適応できる治療なので、たくさんのメーカーから出されているCRは、歯科治療のなかでも最も用いられている材料の一つです。

ちなみに、おろしまち歯科医院に通ってくれている子ども達の中には、何度か臼井の実況を聞きながら治療するうちに、CR充填の術式を正しく言えるようになった子も何人かいます😁

大人の方でも細かい実況を行いながら治療もできるので、興味のある方はリクエストしてくださいね😄