生まれた時から歯が生えていることもあるの❓

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

もうすぐ生後2ヶ月を迎える臼井家4兄妹の新たな末っ子3女Mカ。

今の所、お腹が空いたり、おむつを替えて欲しい時には泣いて教えてくれますが、それ以外ではあまりグズることもなく、最近では何やら話をしようとしているような声を出したり、少しずつ笑う様にもなってきました。

そんなMカのお口の中を見てみると、

まだ歯は一本も生えていません。

赤ちゃんのお口に乳歯が生え始めるのは生後6〜8ヶ月の頃からなので、今はまだ生えていなくて当然です。

しかし、まれに生まれた時から前歯(多くは下の前歯)が生えていたり、生後1ヶ月までの間に乳前歯が生えてくることがあり、その様な乳歯は「先天性歯」あるいは「魔歯(まし)」「鬼歯(おにば)」と呼ばれます。

発生頻度は、0.05%つまり1000人に2人程度と高くはありません。

正常な乳歯が早く生えてきてしまった場合と、余分な過剰乳歯が生えている場合とがあり、いずれにしても脆い構造で、茶色味がかっていてグラついていることが多いのが特徴です。

自然に抜けることが多く、抜けてしまっても別に永久歯は正常に生えてくるので心配ありません。

ただし、グラついている先天性歯が寝ている間に抜けてしまうと、誤って飲み込んでしまう恐れがあるため、抜歯をしておいた方が良いケースもあります。

また、授乳時に乳首を傷つけてしまったり、赤ちゃん自身の舌が傷ついて痛みで十分に母乳を飲むことができず、低栄養状態になってしまう恐れがある時にも、早期の抜歯が必要になります。

生まれた時にすでに生えている場合は、出生後の産科医や助産師のチェックで必要があれば歯科(小児歯科や口腔外科)と連携して対処してもらえるため、おろしまち歯科医院の様な一般歯科で先天性歯を持った赤ちゃんに出会うことはありませんが、

赤ちゃんが自宅に帰ってから生えてきた場合には、授乳時の痛みやミルクをあげる時にお母さんが気付くことになるので、そういった場合には歯科医院にや赤ちゃん検診の時に忘れずに相談する様にしましょう。

舌を傷つけてしまうような状態の時には、抜歯や歯の表面を材料でコートすることで、まずはしっかりと母乳やミルクを十分な量飲めるようにしておくことが必要です。

 

Mカが生後6ヶ月を迎えるのは、今からおよそ4ヶ月後。

その頃になったら、初めての乳歯が生えてきたことをお伝えできればと思います。