「歯」を使った言葉

こんにちは。仙台市若林区おろしまち歯科医院 臼井です。

多くの歯科医院でスタッフの皆さんや歯科医が書いているブログや「歯の豆知識」。

その中でも定番のテーマでありながら、そういえば臼井はまだ書いたことがなかったとふと気づいたのが、「歯」を用いた言葉や慣用句

調べてみると思っていたよりもたくさんあるものですね。

聞いたり見たことのある言葉もあると思います。いくつ知っているか確認してみてくださいね。

Web辞書『Weblio 国語辞典』より

1)歯に衣着せぬ

思った通りをずけずけと言う。

2)歯の抜けたよう

まばらで不揃いな様。また、あるべきものが欠けて寂しい様。

3)櫛(くし)の歯が欠けたよう

切れ目なく続くべきもの、揃って並んでいるはずのものが、ところどころ欠けている様。

4)歯を食いしばる

歯をガッチリと噛み合わせて力を込めること。衝撃に備えたり、心身の痛みを耐えようとしたりする際によく行われる動作。

5)歯切れがいい

ものの言い方が明瞭でわかりやすい様。

6)奥歯にものが挟まる

思っていることをはっきりと言わないため、何か隠し事をしているような言い方になり、すっきりしないこと。

7)切歯扼腕(せっしやくわん)

怒り、悔しさ、無念さなどの気持ちから、歯ぎしりをして腕を強く握りしめること。

8)歯牙にもかけない

相手にしない。全く問題にしない。意に介さない。

9)歯を没す(しをぼっす)

命が尽きる。

10)歯が浮く

軽薄な言動に対して、不快な気持になる。

11)歯に合う

その人に適する。 「例)この本はお歯に合うまい」

12)歯の根が合わない

寒さや恐ろしさのためにひどく震えること。

13)歯亡び舌存す(はほろびしたそんす)

剛強なものは滅びやすく、柔軟なものは残ることの例え。

14)歯を噛む(はをかむ)

歯を噛みしめて残念がる、また、悔しさをこらえる。

15)奥歯に衣着せる(おくばにきぬきせる)

物事をはっきりと言わず、どこか思わせぶりに言う。

16)奥歯に剣(おくばにつるぎ)

腹の中では敵意を持ちながら、表面には表さないこと。

調べればまだまだあるのかもしれませんが、16個挙げてみただけでも、臼井自身聞いたことはあるけれど曖昧に覚えていたものや、全く聞いたこともない言葉などさまざまでした。

「歯に衣着せぬ」言い方

「奥歯に衣を着せる」言い方

逆の意味を表すのに、何故か着せられるのは奥歯に限られるのも面白いところです。

「歯亡び舌存す」は<論語>に書かれているそうです。

実際の歯の状態を表す様子から転じて、心情や他の様子を表す言葉も多いことからも、ストレスや精神的な疲労が歯軋りや食いしばりの原因になりうる事が言葉の表現にも反映されていることが分かったり、

もっと詳しく調べてみたい気持になりました。

読書の秋。楽しみましょう。